「片づけが苦手で部屋がすぐに散らかってしまう」
「やる気はあるのに、続かない」
そう思っている方に伝えたいことがあります。
片づけ習慣は「才能」でも「意志力」でもなく、誰でも後から身につけられるものだということです。
私はもともと片づけが大の苦手で、部屋はいつも散らかり放題でした。
でも、年に一度の断捨離を取り入れたことをきっかけに、少しずつ生活が変わり、気づけば自然に片づけ習慣が定着しました。
この記事では、私の実体験をもとに
- なぜズボラでも片づけ習慣が身につくのか
- 実際にどんな方法で改善したのか
- 片づけが人生に与えた意外な効果
を詳しく解説します。
「片づけができない自分」を変えたいと思っている方に、必ず役立つ内容です。
ズボラでも片づけ習慣は後から身につく3つの理由

「片づけができないのは性格のせい」「意志が弱いから続かない」と思い込んでいませんか?
実は、片づけ習慣が身につかない本当の理由は、単純に「片づけにくい環境」で無理をしているだけなのです。
私自身、長年「片づけができないダメな人間」だと思っていましたが、環境を変えることで驚くほど簡単に習慣化できました。
その理由を3つのポイントで解説します。
理由1:行動コストを下げれば誰でもできる
「片づけは性格や根性の問題」と思われがちですが、実は違います。
片づけが続くかどうかは「行動コスト」をどれだけ小さく設計できるかでほぼ決まります。
- モノが少ない→判断回数が減る
- 動作がシンプル→片づけが短時間で終わる
- ストレスが少ない→習慣として定着する
つまり、片づけに必要な「手間」と「心理的ハードル」を小さくすることさえできれば、ズボラな人でも自然に片づけ習慣が身につきます。
理由2:環境が行動を決める
行動コストとは「片づけに取りかかるまでの心理的ハードル」と「実行に必要な手数」のことです。
たとえば、モノが多く散らかっている環境では、片づけを始めるまでに大きなエネルギーを消耗し、その結果、行動自体が億劫に感じられることがよくあります。
一方で、行動コストを低く抑えた環境を整えると、驚くほどスムーズに片づけが進みます。
モノの居場所を決めやすくなるので「何から始めればいいのか」が直感的に分かり、判断の回数が減り、手間も最小限に抑えられます。
その結果、人は自然に動きやすくなり、行動を気負わず繰り返せる状態を作り出せます。
こうした小さな行動の積み重ねが、やがて習慣へとつながっていくのです。
モノの量 | 片づけ難易度 | 継続性 |
---|---|---|
多い | どこに片づければ いいかわからない | 続かない |
少ない | 片づけ簡単 | 続けやすい |
理由3:成功体験が自信を育む
成功体験は自信を育む大切なスパイスです。
人は環境に大きく影響を受ける生き物であり、だからこそ「片づけやすい環境」=行動コストを低くした環境を整えることが、片づけの習慣を身につける第一歩となります。
私自身、長い間「片づけが苦手」で、無理だと諦めていました。
しかし、年に1回の断捨離を続けたことで少しずつ生活環境が変わり、「行動コストの最小化」が進んでいきました。
その結果、ズボラな私でも無理なく片づけが習慣化され、いつの間にか自然と片づけができるようになったのです。
具体的には、最初の断捨離を始めたとき、部屋にある物を一つひとつ見直しました。
「必要なもの」と「不要なもの」を分ける作業を繰り返す中で、物理的なスペースだけでなく、心の中の負担も軽くなっていったのです。
また、モノが少なくなるにつれて、掃除や片づけの手間が減り、行動を起こしやすい環境が整いました。
こうした小さな成功体験が自信につながり、「片づけられる自分」という感覚が育まれました。
行動コストを下げる環境作りは、特別な努力や根性が必要なわけではありません。
むしろ、簡単に取りかかれる方法を見つけることで、小さな変化を積み重ねることが重要なのです。
そして、その積み重ねが、やがて大きな成果となり、片づけが自然な日常の一部になります。
ズボラな自分を責めるのではなく、「自分が動きやすい仕組み」を作ることで、きっと無理なく片づけが身についていくはずです。
【実体験】ズボラな私が選んだのは年に1回の断捨離

世間では「1日1捨て」や「3分断捨離」など、毎日少しずつ片づけをする方法が広く推奨されています。
確かに効率的で継続しやすいとされていますが、私にはどうしても合いませんでした。
理由はシンプルで、まだ片づけに対する意識が十分に育っていない私にとって、「毎日続ける」=「やらなければ」という行動がプレッシャーとなり、ズボラな性格には負担が大きすぎたのです。
年に1回の断捨離を選んだ理由
そこで選んだのが、年に1回の断捨離。
「これくらいならできそう」という軽さが、自分にはちょうどよかったのです。
最初は軽い気持ちで「少しでも負担を減らせたらな」で始めましたが、繰り返すうちにこんな変化が生まれました。
年数 | 変化の内容 |
---|---|
1年目 | モノが少なくなり、掃除や片づけの手間がぐっと減る。 |
2年目 | 生活動線が整い、探し物や気を散らすノイズがなくなる。 |
3年目 | モノが少ないから「ちゃんと散らかる」のではなく「ちょっと散らかるだけ」だから自然に片づける習慣が定着。 |
3年続けたことで、片づけは「頑張ってやること」から「自然にできること」へと変わりました。
「家事の時間を減らしたい」どうすれば効率よく終わらせられるのか。
その答えは驚くほどシンプルです。
モノを減らせば、片づけや掃除に使う時間も自然と減っていきます。
モノを減らすと面倒な気持ちまで消えていく
「片づけなきゃ」と思うたびに、どこかで「でもめんどくさいな…」という気持ちが顔を出す。
このふたつの感情は、いつもセットでやってきて、私のやる気をじわじわと削っていきました。
気づけば、持っているモノの数だけ、心の中に「見えないタスクリスト」が増えていたような感覚。
- クローゼットの奥で静かに眠る、もう袖を通すことのない服たち。
- ページをめくられることなく積もるホコリをまとった本。
- 引き出しの中で、ほどかれることなく絡まり続ける充電ケーブル。
- 「いつか使うかも」としまい込んだまま、存在理由を忘れられた小物たち。
視界に入るたびに「片づけなきゃ」と思うのに、手をつけられないまま時間だけが過ぎていく。
そんな自分に、ずっとモヤモヤしていました。
でもある日、ふと「このままじゃダメだ」と思い立ち、断捨離を始めてみたんです。
すると驚くほど、部屋だけでなく心まで軽くなっていくのを感じました。
それは単なる「片づけ」ではなく、心の中の重荷をひとつずつ手放していくような感覚。
不要なモノを減らすたびに、頭の中のノイズも静かになっていき、気持ちに余白が生まれていく。
不思議なことに、散らかった部屋が整うと同時に、自分自身も整っていくようでした。
なぜ断捨離で心が軽くなるのか?
その理由は、こんなところにありました。
- モノの数だけ、判断と管理が必要になる → 使うかどうか、しまう場所、手入れの方法…すべてが小さな負担に。
- 「やらなきゃ」のプレッシャーが常に心に居座る → 片づけていないことが、無意識のストレスになっていた。
- 空間が整うと、思考も整う → 視界がクリアになると、頭の中もスッキリして、集中力や気分まで変わる。
- 「選ぶ力」が育つ → 本当に必要なものを選ぶ練習が、人生の選択にも活かされるようになる。
断捨離は、ただモノを減らすだけじゃない。
それは「自分にとって何が大切か」を見つめ直す時間でもあります。
そして、モノを手放すたびに、心の中の「見えない荷物」も少しずつ軽くなっていく。
その軽さは、日々の行動をシンプルにし、迷いを減らし、気持ちに余白を生み出してくれるのです。
モノ以外の選択もシンプルに
モノを減らすという選択は、いつしか私自身の生き方そのものを変えていきました。
気づけば、モノの多さに埋もれて見失っていたのは、部屋の中だけではなかったのです。
- 何を優先すべきか迷う仕事の選択
- 疲弊しながらも手放せなかった人間関係
- どこか他人任せになっていた自分の物語
たくさんの選択肢に囲まれて、何を選べばいいのか分からなくなっていた状態は、増えすぎたモノとそっくりでした。
でも、断捨離を通して「本当に必要なものだけを残す」という練習を重ねるうちに、人生の選択も少しずつシンプルになっていったのです。
今では、やりたいこと、大切にしたい人、心から楽しいと感じる瞬間に、迷いなく時間を使えるようになりました。
モノを減らすことは、選択の軸を整えること。
そしてその軸が、日々の行動や人間関係、人生の方向性までも支えてくれるようになるのです。
もしあなたが、部屋の散らかりだけでなく、心のモヤモヤにも悩んでいるなら、ほんの少しでもいいからモノを減らしてみてください。
その先にきっと、あなたが本当に大切にしたい「時間」と「価値」が見えてくるはずです。
→断捨離で人生が変わった!私が学んだ取捨選択の力とは?
ズボラでもできる断捨離のやり方|年に1回で効果的に片づく方法

「断捨離をやってみたいけれど、何から始めればいいかわからない」
「一度に全部やるのは無理そう...」
そんな不安を抱えている方のために、私が実際に5年以上続けている「年に1回の断捨離」の具体的な方法をご紹介します。
ポイントは「完璧を目指さない」「自分のペースで進める」こと。
ズボラな私でも無理なく続けられた、現実的なアプローチです。
断捨離のベストタイミングは「気持ちが動いた瞬間」
断捨離を始めるなら、年末年始やゴールデンウィークなど、まとまった休みが取れる時期がおすすめです。
時間に余裕があると、モノとじっくり向き合えるし、気持ちの整理もしやすくなります。
でも、もっとも大切なのは「やりたい!」と思ったその瞬間。
気持ちが動いた日こそが、あなたにとってのベストタイミングです。
思い立ったが吉日。小さな一歩でも、その日から始めることで、断捨離はぐっと身近になります。
- 年末年始 →「今年も頑張った自分へのご褒美」として、スッキリした部屋で新年を迎える準備にぴったり。
- ゴールデンウィーク →まとまった時間が取れるので、気持ちにも余裕が生まれ、じっくり取り組める。
- 季節の変わり目(衣替えのタイミング) →服の見直しと一緒に、持ち物全体を見直すチャンス。
- 気分が沈んでいるとき →部屋を整えることで、気持ちも前向きに切り替えられる。
- 「片づけたい!」と思った日 →思い立ったその瞬間が、いちばん自然に動けるタイミング。
断捨離は、ただモノを減らすだけじゃなく、心のリセットにもつながります。
「新しい年を、整った空間で迎えたい」 そんな気持ちで取り組むと、モチベーションもぐっと上がり、片づけが前向きな時間に変わっていきます。
そして、スッキリした部屋で迎える朝は、まるで新しい自分に出会えるような感覚。
その一歩が、暮らしも気持ちも整えるきっかけになるんです。
小さなエリアから初めて気持ちが続く限り広げる
断捨離で挫折してしまう最大の理由は、「一度に全部やろうとしてしまうこと」。
部屋全体を片づけようとすると、どこから手をつければいいのか分からなくなり、気持ちが重くなってしまいます。
その結果、「やらなきゃ…でも面倒くさい…」という葛藤に飲み込まれて、結局何もできずに終わってしまう。
だからこそ、最初の一歩は“小さなエリア”から始めることが大切です。
たとえば、私の場合は「服→小物→本」と順に手放していくうちに、気づけば使っていない収納アイテムや家具まで不要になっていました。
服を減らすと、引き出しや収納ケースが空っぽになり、 小物を減らすと、棚やボックスがただの「置き場」になっていることに気づき「モノが減ると、モノをしまうためのモノも減る」 この感覚は、断捨離を進めて初めて実感できたものでした。
収納や家具が減ると、部屋の空間に余白が生まれ、動きやすく、掃除もしやすくなります。
手放したもの | 気づき |
---|---|
服 | 着ない服が多い → クローゼットがスカスカに |
小物 | 使っていない物が多い → 収納が空になる |
本 | 読まない本が積まれていた → 本棚が空く |
収納アイテム | 中身がなくなった → ただの「置き場」に |
家具 | 収納のために置いていた家具が空に |
このように、断捨離は「モノ」だけでなく「しまうためのモノ」や「空間の使い方」まで見直す連鎖を生み出します。
そしてその連鎖が、暮らし全体の軽やかさにつながっていくんです。
本棚に残した「お気に入り」と「よく使うもの」
断捨離を進める中で、本棚には「自分にとって価値のあるもの」だけを残すようになりました。
今では、ただの収納ではなく、自分らしさが詰まったスペースになっています。
そこにあるのは、こんなラインナップです。
- お気に入りの本 何度も読み返したくなるエッセイ、心が整う哲学書、人生の節目に読みたい1冊。読むたびに気持ちがリセットされるような存在です。
- ノートパソコン 日々の作業や創作に欠かせない相棒。すぐに使えるよう、定位置を決めて置いています。
- よく使う小物をまとめた四角いケース(100均) 文房具、付箋、USBなど、作業中によく使うアイテムをひとまとめに。取り出しやすく、見た目もスッキリ。
- 本当にお気に入りの小物 気分が上がるアイテムだけを厳選。飾ることで空間に温かみが生まれます。
こうして「よく使うもの」と「心が動くもの」だけを残すことで、本棚は機能的でありながら、気持ちまで整えてくれる場所になりました。
断捨離は、ただモノを減らすだけでなく、「残すものの質」を高めることでもあるんです。
断捨離初心者が失敗しないために知っておきたいこと
断捨離を始めたばかりの頃は、「必要」「不必要」「保留」に分けるだけでも十分です。
あれこれ考えすぎず、まずは手を動かすことが大切。
特に1年目は、スピード感を意識して、完璧を目指さないことがポイントです。
そして、2年目以降になると、少しずつモノとの向き合い方が変わってきます。
断捨離に慣れてくると、「過去の自分が必要だったもの」と「今の自分に必要なもの」を区別できるようになり、判断の質が深まっていきます。
たとえば、昔はよく使っていたけれど今は使っていないモノに対して、「思い出として残すか」「手放して前に進むか」を冷静に考えられるようになります。
断捨離は、回数を重ねるごとに「選ぶ力」が育っていくプロセス。
最初はシンプルに、慣れてきたら少しずつ深く。
その積み重ねが、暮らしの質をじわじわと高めてくれます。
「必要」とは今の暮らしに欠かせないもの
「必要」と判断できるモノは、今の自分の生活にしっかりと根づいていて、日々の行動や気持ちを支えてくれる存在です。
たとえば、過去1年以内に確実に使ったものや、今すぐなくなったら困るもの。さらに、代わりがきかない大切なモノも含まれます。
こうしたモノは、使う頻度だけでなく「心地よさ」や「安心感」を与えてくれるかどうかも大切な判断材料です。
自分の暮らしにとって必要不可欠だと感じるなら、迷わず残してOK。
断捨離は「減らすこと」が目的ではなく、「大切なものを選び取ること」だからこそ、必要なモノはしっかりと残しましょう。
「不必要」とは使っていない・心が動かないもの
「不必要」とされるモノは、長い間使っていない、または存在を忘れていたモノです。
たとえば、1年以上使っていないものや、同じような機能のモノが複数ある場合などが当てはまります。
壊れていたり、汚れがひどかったりするモノも、手放す対象になります。
また、「なんとなく置いてあるだけ」のモノや、明らかにゴミと呼べるものも、思い切って処分することで、空間も気持ちもスッキリします。
使っていないモノを抱え続けることは、無意識のストレスにつながることもあるので、「今の自分にとって必要か?」という視点で見直すことが大切です。
「保留」とは今すぐ決められないけれど見直す価値があるもの
「保留」にするモノは、すぐに手放す決断ができないけれど、見直す価値があるものです。
たとえば、思い出が詰まっていたり、感情的なつながりが強いモノ。
「高かったから捨てづらい」「いつか使うかもしれない」といった迷いがある場合も、無理に手放さず、いったん保留にしておくと安心です。
また、「好きだけど使っていない」モノや、なぜか捨てられないけれど理由がはっきりしないモノも、今は判断できないだけかもしれません。
季節や状況によって使う可能性があるモノも、すぐに処分せず、少し様子を見るのが良いでしょう。
保留にしたモノは、専用のボックスなどにまとめて、視界から外しておくのがポイントです。
そして、1年ほど経ったら改めて見直してみると、気持ちが整理されていて、自然と手放せるようになっていることもあります。
焦らず、時間を味方にしましょう。
成功体験を積み重ねる
断捨離を続けるうえで、いちばん大切なのは「やってみたい」という気持ちです。
完璧にやろうとする必要はありません。
むしろ、無理をしないことが長く続けるための秘訣。
だからこそ、「年に1回だけやればいい」「自分のペースで取り組めば十分」というくらいの気軽さで始めるのがちょうどいいのです。
たとえば、年末や季節の変わり目に「今年もよく頑張ったな」と思いながら、気になったエリアを整理するだけでも十分。
使っていないモノを手放すことで、空間がスッキリし、「できた!」という達成感が生まれます。
その小さな成功体験が、自信につながり、次の断捨離へのモチベーションにもなっていくのです。
以下は、私自身が年に1回の断捨離を3年間続けたことで感じた変化です。
年数 | 断捨離の内容と変化 | 気持ちの変化 |
---|---|---|
1年目 | モノが減り、掃除や片づけの手間がぐっと減る | 「やればできるかも」と思えるように |
2年目 | 生活動線が整い、探し物やノイズが減る | 「もっと快適にしたい」と前向きに |
3年目 | 散らかってもすぐ戻せる習慣が定着 | 「片づけは自然にできること」に変化 |
断捨離は、モノを減らすこと以上に、「自分で選び、動いた」という感覚が心に残ります。
プロの力を借りるのも効果的
家族や友人と一生に取り組むのも良いですが、一人で始めるのが不安な方や、効率よく進めたい方には家事代行サービスの活用もおすすめです。
プロのスタッフと一緒に断捨離を進めることで、
メリット | 内容 |
---|---|
客観的な判断がもらえる | 「これは本当に必要?」といった視点を第三者からもらえることで、手放しやすくなる。 |
作業時間が大幅に短縮される | プロの段取りで効率よく進むため、迷いや停滞が減り、短時間で成果が出やすい。 |
新しい気づきが得られる | 「もっとラクにできる方法」「ムダな動き」「片づけのコツ」など、今まで知らなかった工夫に出会える。 |
とくに注目したいのが、「気づきの連鎖」が起こること。
プロの手際や視点にふれることで、「自分でもできそう」「こうすればラクなんだ」といった発見が生まれ、片づけに対するハードルがぐっと下がります。
断捨離におすすめの家事代行サービスについては、こちらの記事で詳しく比較しているので参考にしてみてください。
ズボラでも続く片づけ習慣3つのステップ

「モノを減らしたら本当に片づけ習慣が身につくの?」 そんな疑問を持つ方にこそ伝えたいのが、以下の3つのステップです。
これは私自身が実践して、無理なく習慣化できた方法でもあります。
最初のステップは「モノを減らすこと」。
これができれば、その後の片づけは驚くほど楽になります。
- モノの居場所を決める
- ズボラな人ほど「ここに置く」と決めておくと片づけやすいです。
- 自分のルーティーンに合わせてミニ片づけ
- 「ブログ記事を書く前にデスクの拭き掃除」「起きたらベッドを整える」「休みの前日に掃除機をかける」など、小さな成功体験を積むことが習慣化のカギ。
- 完璧じゃなくていい
- 「散らかってもまた戻せばいい」と思える余白があるから、続けやすいです。
ステップ1:モノの居場所を決める
片づけが苦手な人ほど、モノの「定位置」を決めておくことが大きな助けになります。
とくにズボラな性格の人にとっては、「どこに戻すか」を毎回考えることが、意外と大きな負担になりがち。
だからこそ、よく使うモノほど、使う頻度と動線に合わせて置き場所を決めておくことが大切です。
たとえば、スマホの充電ケーブルは「棚の右端」、よく使う文房具は「引き出しの手前」など、「使う場所の近く」や「手が届きやすい位置」に定位置をつくることで、自然と手が動くようになります。
この配置の工夫が、毎日の「探す」「迷う」「戻す」といった小さなストレスを減らしてくれるんです。
「ここが居場所」と決めておくだけで、毎回の判断が不要になり「決断疲れ」を防ぐことができます。
さらに、定位置があることで「とりあえずここに置いておこう」が減り、散らかる原因を根本から防ぐことにもつながります。
戻す場所が決まっていれば、片づけは「考える作業」ではなく「手を動かすだけ」のシンプルな行動になります。
つまり、行動コストがぐっと下がり、ズボラな人でも自然に片づけが続けられる環境が整うということ。
まずは、よく使うモノから始めてみましょう。
使う頻度と動線を意識して定位置をつくるだけで、部屋の整え方が驚くほどラクになりますよ。
ステップ2:自分のルーティーンに合わせてミニ片づけ
モノを減らして空間が整ってくると、不思議なくらい「時間」と「気持ち」に余白が生まれます。
この変化に最初は驚きました。
以前の私は、いつも「片づけなきゃ」というプレッシャーを心の隅に抱えていて、 何かを始めるたびに「まず片づけてから…」と考えては、結局そのまま放置してしまうことも多かったんです。
でも、断捨離をきっかけにモノを減らしていくうちに、部屋の空気が変わり、視界がクリアになっていきました。
すると、あの「片づけなきゃ…でも面倒くさい…」という葛藤が、スッと消えていったんです。
そして何より驚いたのは、自然と自分のルーティーンに合わせてミニ片づけを組み込んでいたことでした。
たとえば、朝起きたらベッドを整える。
洗濯物を取り込む流れで、明日の準備もしておく。
ブログを書く前にデスクの上を軽く整える。
週末の前に掃除機をかける。
どれも「片づけよう」と意識してやっているわけではなく、 気づけば「このタイミングで整えると気持ちいい」と感じる瞬間に、自然と手が動いていたんです。
これは、モノが減ったことで「片づけにかかる時間」も「心理的なハードル」もぐっと下がったからこそ起きた変化。
以前は「片づけ=まとまった時間が必要な作業」だったのに、今では「日常の流れの中でできる小さな動き」になりました。
この「ミニ片づけ」がルーティーンに溶け込むことで、部屋はいつも心地よく保たれ「整えること」が特別な作業ではなく、自然な習慣になっていったのです。
ステップ3:「散らかってもまた戻せばいい」と思える余白をつくる
片づけを習慣にしたいと思っても、「完璧にやらなきゃ」と思い込むと、かえって続けることが苦しくなってしまいます。
だからこそ大切なのは、「散らかってもまた戻せばいい」と思える余白を持つこと。
この「ゆるさ」が、片づけを無理なく続けるための土台になります。
モノが少なければ、多少散らかってもすぐに元に戻せるし、片づけにかかる時間も短くて済みます。
「戻せる安心感」があることで、片づけに対するプレッシャーが減り、自然と習慣として定着していくのです。
とくにズボラな人ほど、「完璧じゃなくていい」「80%で十分」と思える環境を整えることで、気持ちがラクになり、続けやすくなります。
比較項目 | 余白がない環境 | 余白がある環境 |
---|---|---|
片づけへの意識 | 「ちゃんとやらなきゃ」とプレッシャー | 「また戻せばいい」と気楽に考えられる |
モノの量 | 多くて戻すのが面倒 | 少なくて戻すのが簡単 |
行動のハードル | 高くて手が止まりがち | 低くて自然と手が動く |
継続のしやすさ | 挫折しやすい | 習慣として定着しやすい |
気持ちの状態 | 片づけに追われて疲れる | 片づけが気持ちのリセットになる |
このように、余白のある環境は「片づけなきゃ」ではなく「片づけたくなる」気持ちを育ててくれるんです。
断捨離が人生に与えた3つの変化

断捨離を始めたきっかけは、ただ「負担を減らしたい」という思いでした。
でも気づけば、手放したのはモノだけじゃなかったんです。
5年以上続ける中で「選び取る力」が少しずつ育ち、人生の選択もシンプルに整っていきました。
断捨離に興味を持ったことがある方なら、どこかで耳にしたり目にしたりしたことがあるかもしれません。
でも、実際にやってみると、想像以上に深い変化が起こります。
今回は、私が断捨離を通して感じた3つの変化をお伝えします。
そして、ミニマリズム思考が「特別な瞬間の価値」をどう高めてくれるのかも、ぜひ感じてみてください。
- 本当に大切なことは少ない
- 時間の使い方が根本的に変わた
- 得たいことのためになにを減らすか
変化1:本当に大切なことは少ない
断捨離を続けるうちに、気づいたことがあります。
それは、自分が本当に大切にしたいものは、思っていたほど多くなかったということ。
以前は「あれも必要かも」「なかったら困るかも」と思い込んで、手放すことに不安を感じていました。
でも、実際に手放してみると、なくても困らないものばかりだったんです。
人間関係、仕事の優先順位、時間の使い方、お金の使い道。
どれも、限られた時間とエネルギーをムダにしていた原因は、「抱えなくてもいいこと」を必死に抱えていたからでした。
人間の時間とエネルギーには限りがあります。
だからこそ、自分にとって価値あるものに注ぐ選択は、思っている以上に人生を軽やかにしてくれるのです。
もし今、こんな悩みを抱えているなら、
そんなときこそ、断捨離の視点が役に立ちます。
モノを減らすことで、思考も感情も整理されていき、「本当に大切にしたい時間」が見えてくるからです。
そしてその時間こそが、あなたの人生を支える軸になります。
変化2:時間の使い方が根本的に変わった
断捨離を続けるうちに、ただモノを減らすだけではなく、時間の使い方そのものが変わっていきました。
それは、「何を減らすか」を問い直すことで、自分の人生の軸が見えてきたからです。
人生の中で何を減らす選択ができたら、 一番大切なものを最優先したい自分と、きっと出会えます。
たとえば、
- 大切にしたい人間関係のために、何を減らすか?
- 本当に大切にしたい人との時間を守るためには、 「つながりすぎ」を手放す勇気も必要かもしれません。
- 一番大切なものを最優先するために、何を減らすか?
- 自分の優先順位を見直すことで、 「やらなくてもいいこと」に気づけるようになります。
- 自分の人生の物語(目的)のために、何を減らすか?
- 「今の自分」にとって本当に必要なものが、くっきりと見えてきます。
気づけば、私たちは「抱えなくてもいいもの」まで、ずっと握りしめていることがあります。
忙しさに流されて、心の中に積もっていく「目に見えない荷物」、それが重くなっていることにさえ、気づけないまま。
でも、少しずつ手放していくと、驚くほど世界が変わって見えるんです。
本当にやりたいこと、大切にしたい人、心から楽しいと感じる瞬間に、 迷いなく時間を使えるようになる。
そのとき初めて、「ああ、私はこういう時間を生きたかったんだ」と思えるようになるんです。
だから私は思うんです。
減らすことは、選び取る力を育てることなんじゃないかって。
そして、その選び取ったものこそが、人生の物語を形づくっていく。
どんなに小さな選択でも、それは確かに自分の軸になるのではないでしょうか。
だからこそ、「何を減らすか?」という問いは、人生の軸を整えるために、とても価値のあるものだと実感しています。
変化3:得たいことのために何を減らすか
「何かを得るためには、何かを手放す必要がある」よく聞く言葉ですが、私が断捨離を続ける中で実感したのは、 「何かを得たいからこそ、手放す」という感覚でした。
ただ減らすのではなく、 得たいものがあるから、減らす選択ができる。
この順番が変わるだけで、手放すことへの抵抗が驚くほど軽くなるんです。
たとえば、
- ゆっくり休みたいから、予定を詰めすぎない。
- 体も心も疲れているのに、「空いてる時間=埋めるべき時間」と思い込んでいた。 でも、休むことで回復し、次の行動に集中できるようになる。
- 大切な人との時間を守りたいから、義務的な付き合いを見直す。
- 「断ったら悪いかも」「誘われたら行かなきゃ」と思っていたけれど、 本当に大切な人との時間は、意識して守らないとすぐに埋もれてしまう。
- 自分の夢に集中したいから、「なんとなく続けていた習慣」を手放す。
- SNSを眺める時間、なんとなくで見ていたテレビ、義務感だけで続けていた活動。それらを減らすことで、夢に向かう時間とエネルギーが生まれる。
私たちは、何かを手放すときに「失う」ことばかりを考えてしまいがちです。
でも本当は、得たいものに近づくためのスペースをつくっているだけ。
手放すことは、諦めることじゃない。
本当に大切なことに力を注ぐための選択です。
→なぜミニマリズムは特別な瞬間をより価値ある体験に変えるのか?
よくある質問(FAQ)
断捨離を始める前に、多くの方が抱きがちな疑問や不安について、私の実体験をもとにお答えします。
これから断捨離を始める方の参考になれば嬉しいです。
- Qどのくらいの期間で習慣になりますか?
- A
習慣になるまでの期間は人それぞれですが、私の場合は「年に1回の断捨離」を3年間続けたことで、気づけば自然と片づけが習慣になっていました。
モノが少なくなると、片づけにかかる手間が減り、行動のハードルも下がります。
すると、「片づけなきゃ…でも面倒くさい」という葛藤が消えて、整った空間にいること自体が心地よく感じられるようになりました。
そうした感覚の積み重ねが、無理なく習慣化につながったのだと思います。
- Q家族がいても実践できますか?
- A
もちろん、家族がいても実践できます。
親でも子でも、ちょっとした工夫で「自分が動きやすい仕組み」をつくることができるんです。
以下にそれぞれのケースでのポイントをまとめてみました。
- 親と暮らしている場合
- 親世代は「もったいない精神」が強く、モノを手放すことに抵抗があることも。
- まずは自分の部屋や持ち物から断捨離を始めて、「片づけると気持ちがラクになる」体験を積む。
- その変化を見た親が「なんかスッキリしてるね」と興味を持ってくれることも。
- 一緒にやろうとせず、「見せる断捨離」が効果的。
- おすすめの声かけ例: 「最近、部屋を整えたら気持ちが軽くなってね。お母さんも使ってないもの、ある?」
- 子どもがいる場合
- 子どもは片づけを「遊び」として捉えると習慣化しやすい。
- おもちゃや持ち物の「定位置」を決めて、ラベルや色分けでわかりやすく。
- 「片づけ=怒られること」ではなく、「戻すと気持ちいいね」とポジティブに伝える。
- 散らかっても「また戻せばいい」と思える余白を持つことで、親も気持ちがラクになる。
- おすすめの工夫
- 「おもちゃのおうちをつくろう!」と収納場所に名前をつける
- 「片づけ競争しよう!」とタイマーを使ってゲーム感覚にする
- パートナーがいる場合【価値観の違いを前提にする】
- 「片づけたい気持ち」は人によって温度差があるもの。
- まずは「自分がラクになるための片づけ」を優先して、自分のスペースから始める。
- パートナーに「片づけてほしい」と言うより、「片づけたら気持ちが軽くなったよ」と伝える方が効果的。
- 親と暮らしている場合
- Qリバウンドしてしまった場合は?
- A
リバウンドしてしまったときは、「また始めればいい」と軽やかに考えることがとても大切です。
片づけが続かなかったからといって、自分を責める必要はありません。
むしろ、挑戦したこと自体が素晴らしいこと。
うまくいかなかった経験も、次に活かせる大切なヒントになります。
リバウンドは、習慣の波のひとつ。
だからこそ、今の自分に合ったペースで、また一歩ずつ始めてみましょう。
【まとめ】ズボラでも片づけ習慣は後から必ず身につきます
片づけが得意じゃなくても、意志が強くなくても大丈夫。
習慣化のカギは「才能」や「根性」ではなく、実は「片づけにくい環境で無理をしないこと」なんです。
私自身、かなりズボラな性格ですが、少しずつモノを減らし、小さな片づけを繰り返すうちに、気づけば自然と片づけが習慣になっていました。
最初は「とりあえず目の前のモノを減らしてみよう」くらいの気持ちでしたが、その一歩が暮らしの流れを変えてくれたんです。
今、散らかった部屋で悩んでいる方へ。
「片づけたい!」心の声を信じてみてください。
きっと数年後、「片づけ習慣が自然に身についていた」と振り返れるはずです。
その日が来るまで、焦らず、ゆるやかに、自分のペースで進んでいきましょう。

記事を読んでいただきありがとうございます。自分の時間をsmileに
「できない自分を責めるより、動きやすい仕組みをつくろう。」
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